ジャポニスム学会賞決定
1998年09月同学会(嘉門安雄会長)が授与する第19回ジャポニスム学会賞が、馬渕明子(日本女子大学教授)『ジャポニスム―幻想の日本』(ブリュッケ)に決定した。
同学会(嘉門安雄会長)が授与する第19回ジャポニスム学会賞が、馬渕明子(日本女子大学教授)『ジャポニスム―幻想の日本』(ブリュッケ)に決定した。
彫刻家中原悌二郎の業績を記念して、北海道旭川市が創設した同賞の第29回の受賞が、清水九兵衛「PACK-A」に、また同優秀賞は内田晴之「重力空間―赤」に決定し、4日、旭川市内で贈呈式が行われた。
22日、強風のため、室生寺(奈良県室生村)内の樹木が折れ、五重塔(国宝)の一部が損傷した。屋根の軒を支えている部材などが折れていることが確認され、解体修理が必要となった。
世界各国の美術関係者、ジャーナリスト、批評家からなる国際美術評論家連盟を、その日本支部である美術評論家連盟(本間正義会長)が招聘して、はじめて日本で大会がひらかれた。28日から10月1日までの4日間、スパイラルホール(東京都渋谷区)を会場に、さまざまなテーマにもとづく意見発表とシンポジウム「タランジション―変貌する社会と美術」が行われた。
本館の耐震改修工事と、地下に企画展示館を新設するため、2年間にわたり休館していた同美術館が、15日に全館再開館した。同日からは、新展示場をつかい「イタリアの光―クロード・ロランと理想風景」展が開かれた。
日本・東洋の美術に関する優れた研究を顕彰する国華賞(主催-国華社、朝日新聞社)の第10回目の受賞者は、鬼原俊枝(文化庁美術工芸課文化財調査官)『幽微の探究 狩野探幽論』(大阪大学出版会)、高岸輝(東京芸術大学大学院)「当麻寺奥院所蔵『十界図?風』の研究」(『国華』第1224号)に決定した。贈呈式は10月13日、東京・築地の朝日新聞社浜離宮朝日小ホールで行われた。
文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、17日、東京大学正門(東京都文京区)など、114件を文化財建造物として登録するよう町村信孝文相に答申した。
狩野派の絵画を、その様式的変遷と、歴史的な検証の両面からみなおすことを目的に、約150点から構成された同展が、22日より江戸東京博物館で開催された。(9月6日まで)また、出光美術館(大阪市中央区)では、「江戸の狩野派―将軍の御用絵師たち」が、8月4日から開催され、近年の狩野派研究の成果をしめす展観となった。(9月27日まで)
12日、学習院大学を会場に、美術史学会東支部の主催によるシンポジウム「国立博物館、美術館、文化財研究所などの独立行政法人化問題について」が開催された。
平成元年開館した同館は、資金難のため財団法人工芸学会の渡辺喜太郎理事長名により、10日付けで閉館の告知をした。なお、母体である(財)工芸学会は、調査、普及活動に重点をおいて活動を継続することになった。
芸術・文化の世界的な創造者たちに敬意を表し、その業績をたたえる財団法人日本美術協会による高松宮殿下記念世界文化賞の第10回受賞者が、9日、ミュンヘンで発表された。美術関係では、画家のロバート・ラウシェンバーグ(72)、彫刻家のダニ・カラヴァン(67)、建築家のアルヴァロ・シザ(65)が選ばれた。
文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、15日10人を重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう町村信孝文相に答申した。美術関係では、常滑焼(急須)の山田常山(73)、首里の織物の宮平初子(75)、刀剣研磨の永山光幹(78)がふくまれている。今回の10人が加わると、重要無形文化財保持者は、過去最多の計99人となる。
20日奈良市の東大寺境内の戒壇院千手堂付近から出火、千手堂約170平方メートルが全焼した。堂内に安置されていた重要文化財の愛染明王坐像など、仏像13体が運び出されたが、いずれも損傷をうけた。
文化庁は、栃木県日光市にある日光東照宮など「日光の社寺」を世界遺産(文化遺産)に推薦する方針を決め、推薦の前提条件となる国の史跡に指定することを、21日の文化財保護審議会に報告した。6月末までにユネスコ(国連教育・科学・文化機関)に推薦され、来年の世界遺産委員会で登録が検討される。
近代日本画のコレクションで知られる東京日本橋の山種美術館は、経営母体である財団と施設を所有する山種不動産との不和を背景に移転を余儀無くすることとなったが、これに対し同館の学芸員が美術館活動および規模の縮小に繋がると反発、21日に東京地方裁判所に財団の移転停止を求める仮処分申し立てを行った。8月には館の業務を乱すとして学芸員2名が解雇され、学芸側は同裁判所に地位保全の仮処分を申請するなど移転をめぐる対立はもつれたが、日本における私立(財団)美術館の公共性が社会的に問われるかたちとなった。
同賞は、多岐にわたる活動で戦後美術を革新していった岡本太郎の精神を継承する目的から設立された財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団の主催によるもので、公募作品のなかから入賞者が決定された。入賞は、金沢健一「音のかけら5」、中山ダイスケ「DELICATE1996」のいずれもインスタレーションの作品で、2日から19日まで東京渋谷区のワタリウム美術館で公開された。
ケルト美術の代表的な遺品をふくむ約250点によって構成された展覧会が、東京都美術館において、18日から7月12日まで開催された。大英博物館、フランスの国立古代博物館、ドイツのライン州立博物館ほか、ヨーロッパ7国から集められた遺品は、いずれも日本初公開であり、ヨーロッパ大陸にひろく分布していた先住民族ケルト人の文化を紹介する最初の機会となった。
文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、21日東大寺文書など国宝2件、重要文化財46件、史跡7件、名勝2件、天然記念物2件を文化財保護法に基づき新たに指定するよう町村信孝文相に答申した。
文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は20日、三池炭鉱宮原坑施設(福岡県大牟田市)など、9件の建造物を重要文化財に指定し、岐阜県岩村町の岩村本通りなど2地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定するように町村信孝文相に答申した。
明治31(1898)年に岡倉天心の指導のもとに、日本画の改革を目指して結成された日本美術院の創立100周年を記念して、東京国立博物館で、24日から5月10日まで回顧展が開催された。創立以前の作品から、昭和前期までの日本画、洋画、彫刻約200点が出品された。同院の展覧会から、日本の近代美術史上の名作と評価される作品の数々が生まれてきたことを、新たに確認するとともに、「日本画」といわれる絵画表現と、今日までつづく同美術団体の今後を一考させる展示であった。